芥川賞 『時が滲む朝』
皆さんこんにちわ。残暑のなか、代々木上原の住宅をOPEN HOUSEやりながら2008年度上半期の
芥川賞受賞作品『時が滲む朝』を読みきり以下に感想を列記いたします。
楊逸 (ヤンイー)さんは1964年中国黒龍江省ハルビン市生まれ。87年来日し、
日本語学校を経て、お茶の水女子大学にて地理学を専攻。
卒業後、日本にある中国語新聞社で記者として勤め、
のちに中国語講師になり、現在に至るそうです。
〈作品〉「ワンちゃん」2007年12月文學界=第105回文學界新人賞受賞=第138回芥川賞候補、
単行本は08年文藝春秋刊。『時が滲む朝』08年文藝春秋刊。
日本語エッセイ多数(08年3月~現在)。
中国語の作品は、詩、エッセイ、ミニ小説など(中国語新聞に発表。97年~02年)。

上記のような経歴を持ったヤンさんの作品を読んで、
やはり芥川賞という感覚を覚えた。
小説の新人登竜門として作品の内容に
深い感銘や、感動を望むことよりも、
作者の今後の文脈表現や味わいのある
文章を今後かもし出すような兆候を感じさせる作品として
この受賞があったものと理解している。
1998年から現在までの20年間を中国経済の発展目覚しい
激動の中、大学から文化大革命・天安門事件を経て、学生である
主人公の生き様を生き生きと表現できていると思った。
主人公と共に大学教授と共に民主化を謳い、
帝国主義的アメリカ規範を訴えるも軍部鎮圧を余儀なくされ、
その後右派としてフランスに渡り、後年再会するまでの数十年、
再会時教授の傍に居た女性は・・・・・実は主人公の初恋人。
同じく大学の中で民主化運動を促進したときの憧れの人がまた
憧れの先生の再婚相手に・・・・・
それぞれ敷かれている運命の悪戯に、事象の憂慮を判別すると
だから運命・・・・という結末になる。
主人公の自由化運動後、大学内でのトラブルで退学を余儀なくされ
残留孤児2世の奥さんを娶る。名前は『梅』。
初めての子供は名前が『桜』。一家で日本に移り住む。
まともな中国国籍ではできないことが、奥さんの国籍で日本へ・・・
これも時代が生んだ奇蹟。又は運命。
我々が生まれる時の時代背景や親、影響を受ける周りの人々。
全てが運命であり敷かれていたレール上の必然。そのように
この小説を読んで感じ入った。世界的な文明の学習ができない
時代背景の中国で、今年2008年はベイジンオリンピックが盛況に
終わり、14億人の人民が統一国として世界デビューしたことに大変な
意義を感じる。小説の時代背景は単純な無知に裏打ちされた時間経緯の
羅列として文壇評価もまちまちであるが、中国人という条件を割り引いて
評価するに、表現が生き生きして感じることができた。
次作品を更に期待すると共に、自らの言葉の栄養を更に摂取し、
口からの栄養共々耳からの栄養、目からの栄養をたくさん摂取してゆきたい。
また日本の平和に関し感謝するが、1年内に総理大臣が2回も変わる国の国民が
本当に幸せかどうか真剣に考えるべきであり、国の有るべき総体論を小学校教育から
しっかりと教えてゆこうと思う。決して中庸が全てでないが、人間の数が増えれば増えるほど
安心・安全を数値的に望む人種が多くなり、結果中庸に落ち着くものだ。
我々の他人を思いやる気持ちや人徳をつけてゆく為にも、今この時間を大切に。
2008年9月3日 Dr.トランプ
追伸::::ヤンさんは青木さやかに似てませんか??

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