皆さん、いつも読んで頂いてありがとうございます。
『秋の夜長』をシリーズ化して第3弾です。
今回は宮廷画家・・・『ゴヤ』です。
1746年から1828年まで82歳の生涯を通して
期初、肖像画や色彩豊かな画像の時代から
聴覚を失くしてからの時代、そしてナポレオン侵攻の
戦時中から、引退してフランス・ボルドーにて隠遁しながらの
画風に大きな変化のあった画家ですね。
日本はというと、江戸時代、享保の改革真っ最中の
暴れん坊将軍、『徳川吉宗』の時代であり、ちょんまげ
姿に帯刀姿に、西欧の文明の在り方からして、少し滑稽な
様子に思えます。
皆さん先づはこの作品から、

『着衣のマハ』です。宮廷画家だった1800年ごろの作品だということですが、
当時の隠避な貴族社会にありがちな、隠れた篠山写真のようなポーズですね。
これに『裸のマハ』の画像をどうぞ・・・・・・

裸と着衣の違いに差ほど意味を感じないが、対象の画風として着衣のマハの
鮮やかな色使いを称賛する評価が多いのですが、私は逆で・・・・・着衣のマハを創造するよりも
裸のマハを肌を通して内部までの観察眼を想像して止まない。
賛否両論・・・・皆さんはいかがですか?
次に、1808年フランスはナポレオン率いる軍隊侵攻の『マドリード』という作品です。
抑圧された王族の中にあって、時代が逆行している最中、他国のプレッシャーに
潰されそうになりながら、時代のあり姿を忠実に描いた作品ですね。

この頃から『黒の絵』の時代に入り、ゴヤの鬱屈した聴覚障害の人生を作品で
表現してますね。暗い、おぞましい、悲惨な作品が多いです。
また、ゴヤの『黒の絵』で最も有名な作品である『わが子を食らうサトゥルヌス』です。

この作品、なんて恐ろしい構図でしょう。本来人間のエゴが子供のエゴ「餓鬼」をも食らう
このストーリー。素晴らしき観察眼であり、人間の本質をしっかりとついた作品だと思う。
我々も日々生きていると、自己主張をする際にこのエゴの図柄を思い出し、なんて醜い
風貌だろうか?・・・・・・自問自答してみてはいかがですか???
もうひとつ、『黒の絵』から『巨人』です。

ナポレオン侵攻時の抑圧時代の作品です。フランス軍の恐怖から逃れようとする
スペイン国民の心理をついてますね。
タイガースのしっぽを掴んだ最近の強いジャイアンツにも似た構図です。
ゴヤは後年、社会批判や風刺を版画に残し、上流階級の人や社会的地位の
ある人たちに対し鋭く風刺している。その作品は『カプリチョス』。
意味は気まぐれであり、わがままを意味しているそうだ。
ゴヤの版画に描かれたテーマは、結婚、教育、売春、迷信、そして政治を
特に風刺したものが多い。

この作品は当初『夢』というタイトルだったそうですが、風刺の一貫で理由がわかりません。
最後にお決まりの作品・・・・自画像です。

聴覚障害を患っている本人であり、うつろな表情は観察眼鋭いゴヤの片鱗を感じさせません。
紙一重の天才画家で、観察眼の鋭い感情全面の風刺画を堪能していただけましたか?
私は特に『わが子を食らうサトゥルヌス』の人間風刺に感銘を受けた。
カニバリズムの究極的な構図に、人間の欲求は何よりも勝り、子供でさえも食らえるこの
哲学的な感銘を深く感じざる負えない。ゴヤの聴覚障害からの人生訓に裏打ちされた
本質を突かれた素晴らしき作品でした。
10月4日から『宮廷画家ゴヤは見た』・・・・・禁断の愛を画く作品がロードショウで観れます。
主演はハビエル・バルデム、そしてジャン・レノと共演のフランス作品『LEON』で子役爆発の
ナタリーポートマンです。 大きくなって・・・・・・


<宮廷画家ゴヤは見た映画>
皆さん今回最後に・・・・・・・この作品でお別れいたしましょう。

また次回・・・・・・・・・
2008年9月24日 Dr.トランプでした。
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