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昨今お金の運用という文字を盛んに拝見する。
投資信託・不動産リート・株・外為その他・・・・・・
実にさまざまな運用商品があり、運用手法があり、それを運用する会社が沢山ある。
それぞれの運用にはリスクの定量的な説明や定性的な方法やら、
たくさんの指標があり、あたかも儲かるかのような説明を目にする。
しかしこのような運用で儲かる話しが有れば
どうしてプロたちは自分で儲けないのだろうと考えてします。

そもそも投資は確率論で決定できるものなのか??
例えば、ロシアン ルーレットも出る結果で玉一発の入った弾倉があり、
それぞれの弾倉が一回分の歴史と捉えると、
有りうる歴史は6通りあって、それぞれ起きる可能性は同じだ。
歴史6回中5回ではお金持ちになれる。
残る1回は統計データになる。
つまり恥ずかしい死に方で死亡記事がでる。
現実の拳銃は弾倉が見えない。
だから人は何か他のリスクの低い名前をつけて
ロシアンルーレットに手を染めてます。
私たちも結果として得られた富は見えるけれど
富が得られる過程は決して見えない。
おかげで私たちはリスクを忘れ失敗例には全く注意を向けない。
人は何か抽象的なことに対して保険をかけるのを嫌う。
保険をかける主体は、いつももっと生々しいリスクのほうなのだ。
リスクに気が付いたり、リスクを避けたりといった活動のほとんどを掌るのは
脳の考える部分ではなく感じる部分なのだ。
だから合理的な考えが役割を果たすのは
ほとんど自分の行動に何か理屈をつけて正当化することを癖にする。

toranpu%202.JPG


不動産マーケットで吹き飛ぶトレーダーに特徴的なのは、
自分は世界がどんな風になっているのかとてもよく知っていて
ひどい目にあう可能性はないと思い込んでいることだ。
人間は皆自分は違うのだと思い込んでいて
だから医者に病気の診断を聞いたときに受けるショックを隠せない。
何で俺が?というショックはいっそう大きい。
我々の世界も、大きな利益を上げているのは取引のうち数%ほどしかなく
それ以外は損をしているか儲かっていても少しだ。
このようなリスクをとってしまう間違いは
事後に決まるのではない。
事前に得られた情報に照らし合わせて決まるのだ。
投資家や運用者やトレーダーの脳みそは、
ちょうど他の人たちがやっていないことをしようとするものだ。
でっち上げの経済データを見せられたり、
エコノミストの格で選んだり。
エコノミストはどれだけ頭がよさそうな話ができるかで決まるので、
現実をどれだけ知っているかを科学的に計測して決まるものではない。
全てこの一語に尽きる・・・経済学・・・・相場の上下が全てだよ・・・・・
投資の領域は、一番お金持ちのトレーダーが最悪のトレーダーであることがおおい。
一番成功しているトレーダーとは
一番最近の市場のサイクルに一番適した人たちである。適材適所
医者やピアニストの世界ではあまりそのようなことが起きない。

結果、我々のような投資運用者は最初から能力なんてナイのである。
我々は、何かが起きたときに
たまたまそこにいた運のいい人にすぎないのである。
我々は本物に見えたかもしれないが本物はたくさんいたのだ。
偶然に大きく左右される環境で仕事をしていて、
たまたま大成功した馬鹿の特徴だ。
もっと気になるのは我々の部下にも同様の特徴が見られる。
まぐれにだまされる連中であることに変わりない。
最高のやり手が実は特定のサンプル経路に過剰適応した種類の1固体に過ぎないかったりする。
進化を起こすような稀な事象が起きないままの期間が
長ければ長いだけ稀な事象に弱くなるということだ。
進化とは1つの且つ、たった一つの時系列適応することであって
ありうる全ての環境の平均に適応することではない。
オスが成功するとそのことがシグナルみたいにそのオスの特徴に現れる。
何も知らない交尾の相手候補はこのオスは優良な遺伝子の特徴を身にまとっている
と信じだまされてしまう。そして稀な事象が起きるのだ。

1.jpg


確率を確率と結果をかけ合わせたものである期待値と混同してしまうのはなぜであろう?
大事なのは何かが起きる確率でなく実際にそれが起きたときに
どれだけ儲かるかを考えないといけない。
どれくらいの頻度で儲かるかは関係ない。
どれだけ儲かるのか?それが問題だ。
絶対に我々は歪みに賭ける・・・稀有な事象で儲けるのだ。
めったにおきないけれど。
その分実際に起きると儲かるのだ。
私はめったなことでは儲からないように購入を仕向けている。
そのようなめったにおきることがないことは適性価格が付かず
稀有なほど割安になる。
このような案件でも実証主義と直感に依存しないことが肝要だ。
稀有な事象に適正価格が付かないのはなぜだろう??
心理的バイアスだ。出来事はたまたまなのに・・・・
非対称性は重要でない。
関係有るのは頻度だけだ。
それ以外は起こることの大きさのほうが問題だ。
どんな稀有なことがおきてもそのことでひどい目にあわない形にすること。
実際に考えられるどんな稀有な事象もそれが私に有利なように働くような形にしたい。

世間ではアイデアを考える人と実行する人は別だという。
私たちは論理的で合理的な考えをばら撒くのが好きだけれど
実践するほうも楽しめるとは限らない。

普通の運用者はリスクを統計で語るが、
統計学は何かの役に立つときは使うが、
危機のときには使わない。
積極的な賭けをするのに統計学と帰納法を使うけれど
リスクやエクスポージャーを管理するのには使わない。
驚いたことに我々のような運用者は全員そのようなやり方をいている。
我々は観察結果から作ったアイデアに基づいて取引を行う。
我々は自分の仮説がどうなってくると間違っていたことになるか?
をはっきりさせている。
また間違いを認める。間違っていたら取引をやめる。
ここまできたら脱出することを決めておくのだ。
黒い白鳥に対する予防線だ。これを実践している人はほとんどいない。

このような姿勢で今後とも投資の領域を淘汰してゆく。
最後に・・・取引の量でなく頻度でなく、1回の儲けで決定される。
頻度多く賭けているとそのうち没になる。

以上   Dr.トランプでした。2008年3月24日・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


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